鳳凰三山の花
(高地帯-高山帯)
07/09/23 |
タカネビランジ(高嶺ビランジ) Silene keiskei var. akaisialpina |
ナデシコ科マンテマ属 南アルプス固有種 |
鳳凰三山のタカネビランジは、花の色が濃いのが特徴です。白い花崗岩に際立ち美しい
北岳のタカネビランジは「白花タカネビランジ」と呼ばれて、オオビランジの高山型の変種です
稜線沿い砂礫に咲く小型の多年草です。花期 8月下旬から9月上旬、上亜高山帯ー高山帯に分布
07/08/28
シロバナタカネビランジ
07/09/23鳳凰三山観音岳
ホウオウシャジン(鳳凰沙参)
Adenophora takedae var. howozana キキョウ科ツリガネニンジン属
鳳凰三山に特産します。過酷な環境でも朝夕の霧を水滴に変え極端に葉を細くして
水分の蒸散を防ぐ独特の防衛手段で、花茎は極めて細いが体に似合わぬ大きな花をつける。
ホウオウシャジン
07/09/23鳳凰三山観音岳
ウラシマツツジ(裏縞躑躅)
Arctous alpinus ver japonicus ツツジ科 ウラシマツツジ属
高さ2-3cm葉3-6cm夏に咲く花より、秋の紅葉の方がみごとで高山帯で紅葉が一番早い
樹木の仲間で、 高山の「くさもみじ」と称される 花期6-7月紅葉9月末 北、本中部以北
裏縞躑躅
07/09/23鳳凰三山観音岳
ウラジロナナカマド(裏白七竈)
Sorbus matsumurana バラ科 ナナカマド属
高さ1-2m ハイマツの斜面花は7月上旬 上向きに実をつける。鳳凰三山地蔵岳山頂の大群落。
ウラジロナナカマド
07/09/23鳳凰三山地蔵岳
ヤマホタルブクロ(山蛍袋)
Campanula punctata var.hondoensis キキョウ科ホタルブクロ属
茎は高さは5cmほどで、葉は互生し、長卵形で長さ3-4cmほど。萼片の付け根がもりあがる。
「ホタルブクロ」で見られるがく片の間の付属物が無いことで見分けられる。花3cm の高山型
07/09/23地蔵岳山頂2764m
ミネウスユキソウ (峰薄雪草)
Leontopodium japonicum var. shiroumensei キク科ウスユキソウ属
ウスユキソウの高山型の変種で、母種のように頭花の柄がのびずに先端に花が
かたまってつくため、草丈10cmと低くなっている。苞葉は楕円形で数個あり花びらに見える。
07/09/23鳳凰三山
シラヒゲソウ (白髭草)
Parnassia foliosa var. nummularia ユキノシタ科 ウメバチソウ属
高さ15-30cmの多年草。花径3cm 山地帯山間湿地、 花期は8-9月分布本・東北・近畿・日本海側
07/09/23鳳凰三山
イワインチン (岩茵陳)
Chrysanthemum rupestre キク科キク属
岩場に生える「茵陳(ヨモギの漢名)ヨモギの意味」
花の大きさ3-4mm上向き、黄色で茎10-25cm日本固有、風衝草地 岩場 東北南部-中部
07/09/23鳳凰三山
キタザワブシ(北沢附子)
Aconitum micranthum キンポウゲ科 トリカブト属
北沢峠で発見され、トリカブトが漢方で「附子」の名で利用されることによります
葉が深く3裂に切れ込んでいるのが特徴で、花柄には屈毛が生え、雄蕊に毛が密生する。
07/09/22ドンドコ沢上部登山道
ミヤマダイモンジソウ(深山大文字草)
Saxifraga fortunei var.incisolobata f. alpina ユキノシタ科ユキノシタ属
高山の湿り気のある岩場、葉は柄が長く厚く縁は浅く裂ける。花期は7-9月です。
07/09/22ドンドコ沢上部登山道
コバノコゴメグサ (小葉の小米草)
Euphrasia matsumurae ゴマノハグサ科コゴメグサ属 別名ヒメコゴメグサ
南アに分布するのはこのコバノコゴメグサだけです。砂礫混じりの草地、横は竜胆です。
07/09/22ドンドコ沢上部登山道
シオガマギク(塩竈菊)
Pedicularis resupinata L. var. oppositifolia Miq. ゴマノハグサ科シオガマギク属
山地の草地に生える高さ20cmー50cmの多年草。茎はほとんど枝分かれしない。葉に特徴がある。
ドンドコ沢登山道上部
リンドウ(竜胆)
学名:Gentiana scabra var. buergeri リンドウ科リンドウ属
秋の山を代表する10cm-100cmの多年草、青紫の花は4-5cm茎の先端や葉の脇につく。
ドンドコ沢登山道上部
ヤマハハコ (山母子)
Anaphalis margaritacea
var.angustior キク科ヤマハハコ属
30-60cmほど、葉は互生します。葉の裏には白色の綿毛が密生しています。7-9月頃
白い花弁のように見えるの、は総苞片が変化したもので、花は中の淡黄色の管状花です。
07/09/22ドンドコ沢上部登山道
タイアザミ(大薊)
Cirsium nipponicum キク科アザミ属
別名トネアザミ(利根薊) 葉に鋭い棘があります。
うっかり触ってその痛さにびっくりします。 本州(関東~中部)近畿東部に生える多年草
07/09/22ドンドコ沢上部登山道
サラシナショウマ(晒菜升麻)
Cimicifuga simplex キンポウゲ科サラシナショウマ属
高さ0.5-1.5m 花穂の長さ 20cm晒菜は 若芽を晒して食べることから言う
升麻はこの仲間の漢名 花期 8-10月 山地帯ー亜高山帯の林縁や草地に生える。
07/09/22ドンドコ沢上部登山道
シラヤマギク (白山菊)
キク科シオン属 Aster scaber
高さ1-1.5m多年草花期8-10月茎や葉はざらざらした毛が生えている花2cm
葉は長い柄で、のある心形大きい。花びらは少ない。山地 分布、北、本、四、九
07/09/22ドンドコ沢登山道
アキノキリンソウ(秋の麒麟草)
Solidago virgaurea var. asiatica キク科 アキノキリンソウ属
花期8-9月、日当たりのよい山地によく見られる多年草です。黄色い小さな花を穂状につけています。
07/09/22ドンドコ沢登山道
キオン(黄苑)
Senecio nemorensis キク科サワギク属
茎の頂部に黄色い花を散房状に多数つける。総苞は筒形6-7mmで、基部に線形の小苞片がある
舌状花は5ー7個あり、13-19mm。茎葉は披針形ー広披針形で互生し、ふちに鋭い歯牙があります。
07/09/22ドンドコ沢登山道
ノコンギク(野紺菊)
Aster ageratoides var.
ovatus キク科 シオン属
葉の裏に毛が有りざらざらしている。そう果には冠毛がある。花期 8-11月
高さ50-100cm 多年草、花2.5cm平地や山地の林床 草原に自生、分布、本、四、九
セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁字)
Plectranthus effusus シソ科ヤマハッカ属
箱根に多く見られることから関所の--関屋の秋丁字と呼んだのだそうです。関東と中部に分布。
07/09/22ドンドコ沢登山道
シラネセンキュウ(白根川芎)
Angelica polymorpha セリ科シシウド属
本、九、朝鮮半島、中国東北部に分布、日光の白根山で発見され薬用植物のセンキュウに似ている。
07/09/22ドンドコ沢登山道
カメバヒキオコシ(亀葉引起)
Plectranthus kameba シソ科ヤマハッカ属
東北地方から中部地方に分布する多年草です。
葉が対生して、「亀のしっぽに似ている葉を持つヒキオコシ」というのが命名の由来です。
07/09/22ドンドコ沢登山道
フジアザミ(富士薊)
Cirsium purpuratum キク科アザミ属
富士山をはじめ箱根 日光など火山砂礫地に咲く薊です 花の大きさは
日本のアザミの中で最大です。分布 宮城 関東 中部、多年草。 花期8月下旬-10月上旬
07/09/23青木鉱泉登山口河原
シナノナデシコ(信濃撫子)
Dianthus shinanensis ナデシコ科 ナデシコ属
葉は線状披針形で長さ3-6cm、先は鋭く縁に突起状の毛がある。
亜高山の河原や岩場に生え、高さ20-40㎝になる真正2年草。茎は四角状で節が膨れる。
07/09/23青木鉱泉登山口河原